エトナの火:ANA「翼の王国」2月号

05-02-21_21-13大地の燃える胎内から出た、
土のような茶色、
土のような金色のやつ、
このシシリーの七月の昼、
煙をはくエトナ山。
(D.H.ローレンス「蛇」)

心に色を、肌に熱い空気を感じる文章

月末近くなってしまったけど今月のANA機内誌おすすめです。私は月初めに、空席になりがちな中央席のまっさらなのを頂いておりました。私は窓側だったんだけど、お隣りのをね。

というのも特集記事の写真が素晴らしくって、だから皺ひとつないのが欲しかったのです。

26ページに渡る記事の多くを占めるのは、モノクロームなのに色を、2次元なのに確かな存在感を漂わせるシチリアの人々と、その生活の風景。写真の中からこちらを見据える眼差しは、力強くて、自分の人生を活きてるっていう自信に溢れているのです。

文章もなかなか感傷的。シチリアと日本に離れて暮らす親子の物語が軸。

この取材で再会した93歳の父
彼の言葉が心をうちました。

E Dolce far niente.
ナニモ シナイコト ハ スバラシイ

人生はたのしまなくっちゃ
心をふさいだりしてる暇はない

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旅の途中

待ってる間に投稿ラッシュ!

響くコトバを見つけた。
短歌ヴァーサスの佐藤りえさんのコラム「僕らが旅に出る理由(3)」(1/28)から・・・

 

ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり、と小沢健二は歌う。出掛けて行くことは楽しい。「ここ」を離れていくことができるのは、「ここ」が帰ってくるべき場所だと知っているからだと、ほんとうは気づいている。でも今は少しだけやせ我慢をして、鞄を提げて、私はどこかへ行こうと思う。だって旅に出る理由があるから。誰もみな手をふってはしばし別れる、とオザケンは続けて歌う。そうです、しばしの別れなんです。きっと帰ってくるし、いつか必ずまた会える。根拠なく私はそう信じています。


きっと私はまだ、帰ってくるべき「ここ」、帰って来たくなる「ここ」の方を探してる途中なんじゃないかと思った。
旅先で出会った場所が、居場所になるかもしれない・・・
そんな、常に動いていくプロセスに、まだいるんだろう。
若さ、それとも、ただ欲張りなのかな。

オザケン、久しぶりに聴いてみようか

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普通の中のきらめき/SKYWORD1月号から

恒例になりつつあるJAL機内誌「SKYWORD」ネタですが・・・

今回は、いくつか記憶に残る言葉があった。
メイン記事の「スペイン セビリア 眩しい闇のゆらめき」では村松友視(「ネ」は「示」が正しい)さんの言葉遣いに「う~ん」。

タイトルである「眩しい闇」というフレーズにまずグーンと引き込まれた。一気にカルメン等に代表される情熱的な赤と黒、妖しく艶やかな陰影のはっきりしたスペインのイメージへと運ばれる。

文中でもかなり頷く表現に出会った。セビリアの男達についての、東京ではなかなか見られなくなった「仕上がった男の顔」をしているといった表現。ほんと、プロはすごい。こんな短い言葉ですべて伝わってしまう。

「キャンティ」通いとか、時代を感じるデビューまでの逸話もおもしろい松任谷由実さんのインタビューでも印象的なことばに出会った。
メモはとらなかったので正確じゃないかもだけど

ユーミンはマティスが好きなのだそうだけど、そのマティスの後年の生き方にふれて、「私もそんなふうに、たんたんとした普通の生活の中からきらめきをみつけられたら・・・」といった発言があった。

「普通」ってとても難しい言葉だ。ありふれていることをさしながら、しかし実際には見つけにくいもの。
そのつかみにくい無意識に意識を寄せ、そこからきらめく何かを見いだし、さらに表現者として他者に伝えようとなればいかに困難か・・・。
「普通の中のきらめき」は、あがいて、経験つんで、かなり「達人」になってこそみえてくるものだろうと想像する。

ある人々にとっての「普通」の日常が、異邦人にとっては非日常。
その日常と非日常が交錯し、「普通の中のきらめき」をかいま見やすい場面が旅だとしたら、その旅の雑誌として、イキな言葉をのせてくれたもんじゃじゃないかと思う。

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旅心/SKYWORD 12月号から

12月の機内誌対決としては、断然JAL。
そんなわけで、月初めに一度読んでいたにもかかわらず、今日も十分楽しくSKYWARDを読んだ。

なんたって、開いて数ページ目にハンガリーはブタペストのセニーチェ温泉の紹介記事。
うー、やはりハンガリーか。温泉湖で蓮と戯れるには夏の時期だろうが、町中に突如現れた温泉噴水みたいなセニーチェ温泉の方は、冬の風情もいい感じだ。


メインは「フランス ビストロで出会う親密なパリ」
このなかで紹介されたいくつかのビストロのなかでも、オ・シャルパンティエのシェフが語ったエピソードは感動的だった。初めて読んだときは、機内だっていうのにちょっと涙ぐんでしまった。

パリは観光の街。パリの人々にとっては、多くの旅人はただの通り過がりにすぎないだろう。
そんなパリのビストロのシェフと、あるアメリカ人カップルの30年越しの再会の物語だ。

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ハンガリー温泉湖の誘惑

ANAの機内紙、10月号はなかなか◎ いくつも行ってみたくなる記事があり初めてのお持ち帰り!
なかでもこれは行かなくば!とリスト入りしたのがハンガリーはヘーヴィーズ湖。ヨーロッパ最大、世界第2位の温泉湖で、湖がそのまままるごと露天風呂!ってこと。湖に入ってる気分は支笏湖畔の温泉でもけっこういけるんだけど、ここは気分だけじゃない。ま、それだけじゃ「へぇ~」くらいだけど、なんとその温泉湖には睡蓮が咲いているのだ! 睡蓮の花と一緒に青い空のもと湖面をたゆたうわ・た・し。あー、絶対またバカンスとれる時にゆーっくり行かなくっちゃだわ。ビバ!スパライフ!
hungary.jpg

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