この手のひらに

Kicx0158


君と初めて会った日を 思い出そうとしてみる

君と一緒に見た景色を 思い出そうとしてみる

君の感触を 思い出そうとしてみる

最後に見た君を 思い出そうとしてみる

耕して柔らかくなった土に 種を蒔こう

ひんやりした土で 両手を満たそう

さらさら さらさら

日々を愛でよう

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映画「ヒロシマナガサキ」によせて

記憶

自分のものではない

でも

人ごとではない

その上にあるこの国の形
私が知るいま

もし
もしも…

とりかえせない
とりかえられない記憶

だけど、
それがなんだったのかは

まだ
共有されず、いま

繰り返される悲劇を
四角い画面の中に眺めて

いま

傷口をさらしてくれる
直接語りかけてくれるまなざしがある
いまのうちだからできるなにかを

いま

どうか忘れないで
生きたことを
死んだことを

自分のことのように
地上の誰のことも

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Dear SADAKO

Sadako
Hiroshima Peace Memorial Museum


君の手がつくりだしたものは
今も鮮やかだよ

でも

悲しいけど
悔しいけど

人はまだ
飛べないんだ

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うずうず

生活が一変することが
おこるかも
おこらないかも

どっちがいい?
わからない

決めるのは私じゃない

どっちでもいいから
はやくはっきりしてほしい

ぐずぐず
うずうず

うずうず
ぐずぐず

待つのが楽しいのは
来るのがわかってる時だけ

今のは
宙ぶらりんは

忘れていようとしても
いつもの自分ではいられなくって
こまる

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時と私のスピード

ちょっと通らないまにすっかり様子が変わってた
時のスピードが増している
私の方が早かったのに
もう若くないね・・・

あれ?
そうじゃない
角を通り過ぎてただけだった

ちょっと通らないまにすっかり忘れてしまってた
変わっていたのは私の方
道は変わらずそこにあったのに
どっちみち年だね・・・

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ame
雨脚雨音雨蛙
雨傘雨靴雨合羽
雨雲雨乞雨仕度
雨垂雨粒
雨戸雨樋
雨漏雨間雨模様
雨宿
雨男雨女

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欲しくて、欲しくないもの

部屋に絵が欲しいと思っていた時だった
その絵に出会ったとき
今まで知らなかった感触と
よく知っているような親しみを感じた

これから長いつきあいになる大切な1枚だ
もっといろんな絵を見てみよう
時間をおいて、本当にこの絵なのか考えてみよう
そう思って後にした

その絵と分かれてから
そのたたずまいや感触をよく思い出す
やっぱりあの絵が欲しい
そんな気がしてきた

絵を見に行った
しばらく向かいあってみる
なんだか違う、しっくりこない
そんな気がして後にした

しばらくするとまたその絵を思い出す
とっても自分に近い物のように思えてきた
他の絵では物足りない
やっぱり欲しくなってきた

今度こそ決めよう
そう思って出かけてみる
いざ手に取ると
やっぱり違うような気がしてきた

おかしなおかしな繰り返し
この絵の何に執着しているんだろう
この絵の何に違和感を感じているんだろう
これだけ気にかかるなら、やっぱりこの絵なんだろうか

近づくと欲しくなくなり
離れると欲しくなる
欲しいのか、欲しくないのか

確かなことはただひとつ
その絵の魅力を一番感じるのは
手元にない、目にしていないときだということだ
魅力を最大限に楽しむなら、どうやら答えは決まっている

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五月の秋の空

satsuki

5月の青い空を見上げてるはずなのに

秋の空みたいに見えた

それは雲のいたずら?

それとも私の瞳が秋を映してるのかな・・・

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校庭

KICX0436

学校帰り 日曜日
自転車に乗って
友だちと出かけるふりして

春の日も 夏の日も
晴れた日も 小雨の日も
この樹の下で君の背中追った

君の汗と 私の涙
このグランドに染み込んで
毎年そんな風にして花は咲きました

KICX0441KICX0439

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青い鳥の教訓

夕べは雪が真っ白にまっていたのに
今日はとても良いお天気。

でも、私が出かけたのは日が落ちてから。
外に出ると
まんまるな月が東の山から大きな顔をのぞかせていた。
そうか、あの赤い月は西の空にあったっけ。
もうすぐ役目を終え、次の国に向かう所だったんだなあ
などと思う。

部屋を出るときに話を戻そう。

いつものように玄関でポケットを探ると
車のキーがない。
あれ、昨日別のコートを着てたっけ?
部屋に戻って心当たりを探すが、ない。

いや、やっぱり昨日もこれを着ていたよ。
もう一度、今度は隅っこまでポケットの中を探ってみる。
あ、あった。
なんのことはない
さっきは手に引っかからなかっただけのこと。
キーはずっとそこにあったのだ。

こんなことが、私には度々ある。
いや、ボケっぷりの話ではなく。

ないと思って別の所を探しても見つからなくて
きっとなくしてしまったのだ
もう手にすることはないのだと
そんな風に思うとき
それはきっと他のどこでもなく
やはりその場所にあるのかもしれない。

もう一度スタートに立って手を伸ばす。
以前とは違う方向から
以前とは違うさわり方で。
そうしたら、こんな声が聞こえるかもしれない。

やっと見つけてくれたね
ずっとここで待っていたんだよ
今度はきっと、きっと見失わないでね

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