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ねはんぐんじょう

金沢アートプラットホーム2008(10/4~12/7まで21世紀美術館を中心に街中各所で開催中)のエクステンションとして,寺町にある辻家のお屋敷にて開催された「ねはんぐんじょう」,その最終回に出かけてきた。

彗星倶楽部の中森あかねさんプロデュース。
お屋敷の部屋や廊下のそこここに,新保裕による彫刻,エブリン・テブロフによる掛け軸,田聡美によるガラスの香合や小物入れが,調度品然として飾られている。
いかにも現代アートな彫刻や掛け軸も,コバルトブルーや緑の壁とは違和感なく響きあい,日本趣味の外国人の家的な空気をつくっていた。

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通常非公開のお屋敷に足を踏み入れられるだけでも魅力的な企画だ。
一面ラピスラズリの群青の壁は,やはり目にしてわかる色があるし,深淵で起伏があり,「分け入る」といった言葉さえふさわしく感じる庭園は,随所の造作にこだわりが感じられる。
個人の家の,しかも日常住まっているわけでも,観光用に公開しているわけでもない庭とは思えない,手入れの行き届き方だ。

希有で高価な作品を,投機のためでもなく,自慢するためでもなく,自らの手の中に大切に保管し,次代に欠損なく伝えていく,そんな感じだろうか。
庭園の向こうに犀川縁の街並みを見晴らす縁側に座って,豊かな気分を味見させてもらう。

加賀群青の壁はもちろん素敵だけど,それ以外の部屋の,緑の壁も素敵だ。
古く細工の混んだ箪笥や座卓,火鉢,欄間などの調度も風格があるし,昔ながらの木枠のガラス戸,淡い色彩のタイル張りの流しも懐かしく愛らしい。

昔は嫌いだった古い我が家の木戸やガラス戸が,なくした今になって,しばしば懐かしく思い出される。

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