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鴻池朋子展「異界からの客人」in金沢

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2008年10月17日(金)~19日(日)
たった3日間,21世紀美術館敷地内にある山宇亭&松涛庵,隣接する中村記念美術館の旧中村邸&梅庵での個展を,トークショーの後に見てきました。

どちらの会場も,屋根で女の子の足がお出迎え。
旧中村亭では庭木にもちょこんと。
いずれの庭にも割れた鏡が敷き詰められ,秋の週末のきらきらした日差しを反射させていた。

まず,中村邸。畳の上に,1枚1枚標本箱をのぞき込むように陳列された「ワールド・オブ・ワンダー」(鴻池朋子2008)の物語と,一室をうめた白いバラと百合の香りが印象的。

庭を通って梅庵へ。
木々の枝には,所々,「リングワンデルング」(鴻池朋子+八木良太2008)に登場する,「星の王子様」の一節が書かれた紙の小片がつけられている。

「はかない・・・って?」
「待つって,なにをさ」

トークショーで鴻池さんも言っていたように,梅庵での「リングワンデルング」は希有な体験。
県立美術館のある坂上から滝のように流れ落ちてくる辰巳用水。その激しい水音を聞きながら,暗く閉ざされた茶室の畳の上に寝転がり,プラネタリウム然と天上に浮かぶ星の王子の言葉を眺める。

年配の,和服のご婦人方も多く,「あら,かわってるのね~」ってなノリで時々人の出入りはあるものの,結構な時間を独り占め。
オオカミの毛皮を感じながら,すごい非日常感だ。

21世紀美術館の会場では,「みみお」の物語を,やはりぐるりと陳列ケースを巡り旅する。
旧中村亭でも使われていた「ナイフの森」をくぐって入る茶室では,「ミミオ オデッセイ」(2005)のアニメーション。茶室の畳の上に,小さな物語の泉がわき出ていた。
森美術館で見た時は,大きな箱で,明るく大きな池だったけれど,4~5人入ったら一杯で,ナイフの森の先のくくり戸からわずかに光が入る程度の狭くて暗い和室で,和泉から光が立ちのぼる光景はなかなか。

こんな短い時間で,こんなに狭い空間で,ぎゅうぎゅう押し合うこともなく,静かに作品と向き合えて,現代アート好きも近所の人も,みんなで手触りを感じられるこの感じ,東京では考えられない。
プライベート感,特別感,日常感ミックスのバランスが金沢か。

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