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ゲント現代美術館コレクション展@金沢21世紀美術館

人間は自由なんだから』というのがこの企画展のタイトルだ。

そう、精神の自由がテーマなんだろう。
挑戦的に、批判的に、また時に几帳面に、人間の心理と行動、精神と生活の関係が問いかけられている。
そして今回興味を持ったのが、その「几帳面さ」。

ゲント市は東フランダース州の州都で、ベルギー第三の都市だそうだ。ドイツ、フランス、オランダの文化が影響しあう土地。
日本文化もニートだとよく言われるが、日本の様式美的なニートさとは異なる、精神的なニートさ。なんというか、アーティストは多かれ少なかれそういうところがないと世界に入り込めないとは思うけど、ちょっと七面倒くさかったり、堅苦しかったり、議論の相手にはなりたくないなあ、という感じの哲学者的ソレが感じられた。

その意味で最もおもしろかったのは、展示室8のロイス&フランツィスカ・ヴァンベルガーの諸作品。
中でも脳内マップ的作品「フィールドワーク」。
全体には植物を扱った作品がメイン。雑草とは?という問いからはじまる、人間の価値判断が自然界に引く境界への問いは共感するところだが、その表し方が非常にニートだ。
とは言え、庭の植物を映した624枚のスライドを敷き詰めた「ガーデン・アーカイブ」は、単純にその美しさで楽しませてくれる。

第9展示室のアニカ・ラーソンの映像2作品もおすすめ。
男性の行動における拘束性というテーマはそれ自体とても興味深いものだけれど、ファッショナブルでフェティッシュな映像は、サウンドと相まって緊迫感を醸しだし、マゾヒスティック、あるいはサディスティックな関心も喚起する。
両方全編見ると30分使ってしまうので、是非時間をとって来館を。

期間は8月31日まで。

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