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Brian Jungen作品展@Vancouver Art Gallery

バンクーバーアートギャラリーはグループ・オブ・セブンの1人、Emily Carrのコレクションで有名。それはもちろん一見の価値ありですが、今回最も衝撃的だったのは、4/30まで開催のBrian Jungenのエキシビジョン。1970年生まれの彼は、エミリー・カー芸術学校の卒業生でもある。

その作品は、すごく独創的で刺激的。
日常的かつ象徴的なアプローチで、思想的、社会的なメッセージを送ってくる。
多くの問いかけを含んだアートワークで、目も頭もけっこうフル稼働。

Brian_prototypelargeナイキの赤・黒・白の三色のシューズが色彩的に先住民アートの色と重なることから発想を得たというPrototype for New Understanding series (1998-2005)にまずびっくり。

確かに北西沿岸地域の先住民アートの形象として視角に飛び込んできたそれは、よく見れば現代の、消費社会、グローバル社会を代表するようなナイキシューズのパッチワークなのだ。

それから、よくあるカフェテリアのプラスティックトレーをキューブ上に重ねたIsolated Depiction of the Passage of Time(2001)。キューブの見えない中心にはテレビが入れられている。
その膨大なトレーの枚数は、キングストンにあるカナダ最大の刑務所に入所している先住民男性の数に等しい。1枚=1人。トレーの色はその囚人の服役年数に対応する。

迫力と面白みでは、skeleton sculpturesシリーズもすごい。
よくある白いプラスティック製のデッキチェアーのみで構成されたその物体はしかし、目には、博物館に展示されている恐竜の骨格標本そのもののように入ってくる。
Cetology (2002)はギャラリーのコレクションなので、このエキシビジョンが終わっても見ることができるだろう。

ここでふれた作品/シリーズの一部は、冒頭のエキシビジョンのリンクから見ることができる。

バンクーバーでは、おみやげ物でもアートでも、先住民文化ははずせない。
ダウンタウンからバスでかなり行くブリティッシュコロンビア大学の人類学博物館も秀逸ですが、街中の中心にあるこの美術館も是非あしを運びたいところ。

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