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「近代工芸の百年」@MOMAT

前日とはうってかわって雨の日曜日、MOMATへ。

MOMATを訪れたお目当ては、美術館の「渡辺力:リビングデザインの革新」と工芸館の「近代工芸の百年」。両方見て420円とは、公設美術館はこうでなくっちゃ。

MOMAT1旧近衛隊司令部の建物を利用した工芸館は、建物をみるだけでもいい感じ。
扉を開けるときからわくわく。
ゆっくりと、やさしくドアノブを回す。
そこには、ちょっと違う空気が漂っているようで、それはやっぱり灯りの色だったり、室内の色だったり、加えて雨降りの日の湿度だったりしたのかも。

嬉しい出会いがひとつ。

木村雨山「一越縮緬地花鳥文訪問着」1934 友禅

雨山という人の名を知ったのは実は小説の中。とにかく、文字からなのにとても鮮明なイメージを持った。
その着物をみて「ふわー!」と思って、それから作者名を確認して、そこに「木村雨山」の名を見た時はもう、思い描いていた女神が本当に現れてくれたような感動。

他にも逸品ぞろいのなか、特に心動かされたものを・・・

浜田庄司「刷毛目汲出セット」1925

磯谷阿伎良「バイオリンケース」1931 漆
漆にとっても「モダン」なデザインが素敵

野口光彦「鈴をもてる児」1950 桐 木彫 胡粉仕上げ
チラシにも掲載の逸品。かわいい!っていうのとはちょっと違う、「授かり物」っていう言葉が頭に浮かぶ、神々しいような、福々しい稚児っぷりです。

音丸耕堂「彫漆銀連糸茶入」1963 漆 彫漆
デザインもすごいし、質感もすごい。
どれか一つ買うなら・・・コレです!触りたい!

金沢に暮らすようになって、友禅なり、漆器なり、陶器なり、そういうものを見ることを、より楽しめるようになったかな。
工芸館入り口で売っている焼き物もなかなか素敵でした。

館内は写真OK。
収蔵品展なら声をかければ作品もとれちゃう。
2階の展示エリアに向かう階段の窓に、着物柄のスクリーンがかけられているのがとっても素敵でした。

MOMAT2
MOMAT3

美術館の方の渡辺力展は思っていたよりこじんまりだったけど、所蔵作品エリアを通しで見たのでボリュームはたっぷり。

4Fに展示されていた黒田清輝「落葉」(1891)和田英作「おうな」(1908)は数日を経た今でも鮮明な印象。
穏やかな光や風、温度を感じさせてくれる。
そして、わたしの記憶にリンクする風景だからなんだろう。

田村彰英の写真シリーズ「午後」(1969-79)の中の1枚も同じ意味で惹かれた1点。
『美術手帖』の中扉に30回に渡って掲載された作品からの15点の中で、まっすぐにその写真の前へ。
田舎の1本道を、日傘をさした女性が向こうへ歩いていくその光景。モノクロなのに、その空はいかにも真っ青で、目がくらむような光がそこにはあって、なんだか、夏の原風景みたいな。

今回の展示はいずれも今週末(3/5)まで
今後の予定も楽しみ。
3/28~5/21には企画展で生誕120年記念の「藤田嗣治展」
これは当然見逃せない!
工芸館の方は3/14~5/21で「花より工芸」
現在の展示作品と重複もあるけど、なんせチラシですごい存在感を発している吉田良の「すぐり」がかなり妖しげで・・・

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