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コクーン歌舞伎「桜姫」

sakurahime熱き、儚き、狂わしき人間ドラマ
(チラシの紹介文より)

原作:四世鶴屋南北
初演:1817年3月 江戸・河原崎座
演出:串田和美
ストーリーその他:公式サイト

コクーン歌舞伎も、歌舞伎も初めて。
そして、今までものすごく惜しいことをしてきたと思わされてしまった!
コクーン歌舞伎は歌舞伎にはなじみのない若い層も来るし、そこから好きになってもらう場だということは聞いていたが、ほんとにそんな感じ。
「桜姫」は南北の最高傑作の一つらしく、たまたま私の好みに激はまりだったのかもしれないけど、それにしても出会いとしては最高の作品にめぐり会えた。

心配していた堅苦しさもなく、むしろかなり笑ったし、ストーリーに予備知識がなくても楽しめた。
ことばもわかりやすいし、音楽や台詞回しなどもとてもポップ。
もともと歌舞伎はポップなものにしても、「今」のポップになってるところがコクーン歌舞伎なのだろう。
串田和美演出の舞台はいくつも見たけれど、今回のが一番好き(ってどうなの?)

お話しは、ありえない~っていうくらいに残酷な因果と業の世界。
お姫様は悪党にレイプされて妊娠したあげく、女郎になってまでその男に貢いじゃうし。
バイの高僧は稚児との心中で生き残って、その生まれ変わりのお姫様にストーキングしたあげく殺されちゃうし。
いやはや。
そんな禍々しい物語がとても美しい色彩とともにコミカル&リズミカルに展開される。

特に最後のシーンは鮮烈だった。
美しいと思ってしまってはいけないものを、でもどうしても圧倒的に美しいと感じてしまう時の、ぞくっとするような感触があった。

こういう残酷で退廃的な美の世界観をもった舞台作品が大好き!になったきっかけはやはりコクーンでの蜷川による「身毒丸」。
こういうセンスは、なんだ歌舞伎の世界にあったものだったのか・・・ということを、今回遅まきにも知った次第。
日本の伝統文化、見損なっていました。
染五郎主演の松竹&新感線ミックスのシリーズも見てきているけれど、なるほど染五郎が、新感線の舞台を現代の歌舞伎と言っていた意味も今なら少しわかる。

30代独身女の王道らしい歌舞伎見物。
いよいよ足を踏み入れるか!?

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