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映画/ヴァイブレータ

何かになりたいと あなたは言う
何かになりたいと あなたは言う
だれでもないあなたが そのまま好きです
だれでもないあなたが そのまま好きです
だれでもないわたしから あなたへのことば
(エンディングテーマ、浜田真理子「あなたへ」より)

vib2003年、廣木隆一監督。ストーリーなどはこのへん

ラストの、二人が出会ったコンビニに戻ってきて買い物する寺島しのぶの表情が、すごい。
そしてエンディングの上の曲。
すべてを象徴するような、すべてを溶かしこむような。
寺島演じる玲が、そのままの自分をちょっと好きになれた、そんな些細で大切な機微に、じんわり感動するエンディング。玲が持ってた息苦しさは、大小はあっても、共感する人も多いんじゃないかな。

すごく繊細に、プロフェッショナルに、創り上げられた作品だと思う。
主演の寺島しのぶは、「赤目四十八瀧心中未遂」とあわせて映画賞とりまくりでしたね。
彼女の演技はほんとにすごい。
女って、こんな表情するんだと思う。
彼女のお尻もかっこよくて好きなんだよね。

映画館でも見たのですが、WOWOW録画でまた見てみたものですが、たぶん、何度見ても惹きつけられるし、何度見ても苦しくなったり、じんわりきたりすると思う。
画とことばの切り取り方も、音楽も、センスいいし。

一人に慣れていても、抱きとめてくれるぬくもりが必要な時はある。
一人になりたくなくて、適当なぬくもりであったまっているつもりでも、いつかそれが本物じゃないって気づくときはくる。
自分が嫌いな自分をだれがが好きでいてくれることで、自分の形を保てる時がある。
自分を好きだといってくれるだれかのおかけで、ちょっと自分を受け入れられたりもする。
そのだれかをかぎ分けるのは、直感なのだろうか。

「あたし、あなたにさわりたい」

その押さえられない感情から、玲(寺島)はコンビニで見かけた岡部(大森南朋)のトラックに乗り込む。
そして、岡部をさわり、さわられることで、玲の感情はちょっと健康になれた。

大森南朋もすっごくいい。
たぶん、この映画をみた女性のかなりは、彼が好きになるんじゃないかな。
すごく色気がある、オーラのある役者さんだと思います。
あの麿赤兒がお父さんで、親子でピンク映画とか出たりもしてたり。
でも、最近ではドラマやCMにも出てますが、あまり彼の魅力が出てるような気はしません。
「殺し屋1」(2001年)のイチ役が初めての大きな役だったのだと思うけど、それもイマイチな印象だった。
彼の顔や空気がはまる役柄、というのがあるんだろうなあ。

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