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映画/偶然にも最悪な少年

hayato在日韓国人の金城君。小学生。プールバッグをぶらぶらさせながら玄関先で尋ねる。

「なぜいじめられるの?」

母は答える。

「いじめる方が悪い。間違ってる。
そんな奴らはぶっとばしてやんなさい。
神様が許す。おかーさんも許す!」

高校生になった金城君はやっぱり殴られたりしている。

「ほんとのことと、どうしようもないってことは、微妙に似てるんですよ。」


グ・スーヨン監督、2003年、東映。公式サイトはこちら

この映画、中島美嘉が出てるってことで多少話題になったけど、興業どうだったんだか。
主役は市原隼人君。一緒に九州まで行く友達に池内博之、姉ちゃんに矢沢心。
でも実はチョイ役の方が豪華。両親は余貴美子に柄本明。医師に吹雪ジュン、CDショップの店員に袴田吉彦、教師に岡田義徳、プリクラに写ってるだけの加藤あい、車椅子を押す佐藤江梨子、売人の津川雅彦。
博多のナンパ男に永瀬正俊に永井大、バカップルの塚本高史とともさかりえ、質屋の親父に大滝秀治、密航手配士に高橋克典。
なのに気付いた時には終わってた。見逃したのをWOWOW放映でようやく。

「偶然」

人間生まれたときに決まってる運命ってけっこうある。それを感じないのはけっこう幸せな場所に生まれたって偶然。まだ生きてるってだけで幸せなとこもあれば、生きてるだけじゃ死んでるのとの違いがわかんなくなってるとこもある。

自殺した姉を「積んで」博多までドライブ。3人と1体。

「ちょっと見せてあげたいなって。
姉ちゃんに、韓国を。」

10代の隣に、なぜこんなに「絶望」があったりするんだろ。
自分の力じゃどうにもならないとこからくるものが最悪ってしか思えなかったら、その偶然は、運命って言ってやりくりしてくしかないのかな。いや、出来ないからの話なんだろ。やり過ごしてるうちに、大人になると、絶望もそんなもんだってやれてくのかもしれない。

音楽もいい。

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