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映画/ふくろう

owl2003年 新藤兼人監督(原作・脚本・美術も)
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この映画、私が敬愛する人生の先輩よりすすめられてたものでした。
なるほど。
かなり社会派、センスは独特、しかも笑える。膝をうっちゃったりもする。

しかし、男にとってはホラー映画かもしれない・・・

まるで舞台作品。
場面は最初から最後まで、がっしりとした柱と白壁、囲炉裏のある風格のある古民家。
そこに暮らす母子を演じるのが大竹しのぶと伊藤歩。
そこに男達が入れ替わり立ち替わり現れるという設定。

母子の物語が背負っているものは重い。
長野の貧村から満州開拓団に送り出され、軍に見捨てられ、動乱のなか生き残り、帰ってきても行くあてもないなか引揚者救援事業で今度は青森(多分)の峠の開拓団へ。しかしそこは農作物などどうしたってとれない土地で飢餓地獄・・・。

お国のためと大志をいだき、見捨てられたちっぽけな女二人。20世帯あった開拓団の最後の二人。
「お国」なんていう幻想のからくりを、身に染みちゃって笑い飛ばす。
大竹はもちろんさすがだけど、伊藤がとても鮮烈で、役者魂を感じた。

二人のもとへやってくるのは、お国のため、山ん中まで文明と福祉を届けることに誇りを持ってたりする男達。
偉そうに「あんたら二人のために・・・」などど言ったりもする。ダム工事の人夫、電気屋、水道屋、県のお役人、警察官・・・
しかし、彼らは結局男で、女二人に手玉に取られる。

女は強く、男はおばかさん。

そんなことを思う。
でもそのおばかさんは、かわいかったりもする。
男達も芸達者。その最後のダンスと一言がたまらない。

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Comments

はあ~い。おばかさんでぇす。
女二人に手玉にとられる…うーん耳が痛い…。

昨日は久々の休みだったので東京庭園美術館に
行ってまいりましたよ。またわけありの彼女とですが。
作品っていうのか、元々は売り物だから商品なのかな。
まぁ…見事ですね。ホント。
どうやって彫ってるのか見たいですな。
それにしても日本人って昔から遊び心いっぱいの
民族だったんだってよくわかりましたよ。

午後から日が差してるのに雪降って来たりして
冷たい風はまだまだ冬の匂いですな。

なごり雪舞い落つ枝に花ひらき
春日に溶けて残る白梅 -そたろ

Posted by: そたろ | Mar 14, 2005 at 09:49 PM

そたろさんどうも!

「こんなの欲しいなぁ~」とか言われませんでしたかぁ?(^^)
工芸品は、ほんとにいいって思うものは大概高いので、あまり見入らないようにしないと危険・・・。でも目は肥やしたい!

陽射しのなかで舞う雪ってきれいですよね。

***
白梅が芯に宿した朱のように
しずかに誘う君の唇(音呼)
***

こんな感じの女性と庭園美術館デートだったらかなり素敵! いいな~ 文学っぽいな~

Posted by: neco | Mar 14, 2005 at 10:22 PM

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