« 未来的な駅舎と鳩との攻防@金沢 | Main | 「おもちゃ」短歌1 »

映画/お父さんのバックドロップ

papaはー、かなりはまって笑って泣いてしまった。
マニアック系映画かもと思うので、まだの人に私的はまりポイントをご紹介。身に覚えがある人はみるべし!

(1)80'sが同時代
1980年代前半に物心ついたガキだった人、めちゃ感慨よ!
舞台は大阪なんで地方色はあるにしても、あのふすまの柄、座布団の柄、電話の色、まさに~です。美術さんよくやったって思う。それに、プロレスブーム! 私にとってはビューティーペアーが頂点だったけど、なぜか今ではよくわからないくらいガキんちょがプロレスに熱くなって、悪役レスラーに戦々恐々となってた時代がたしかにあった。ブッチャー知ってる?
あと、「じゃりんこチエ」同世代組、ぜったいそれそれ~と思うはず!

(2)べたべたがきらいじゃない
吉本とかがまず浮かびそうだけど、全国区の80'sガキんちょ的には三波伸介の凸凹大学校とか、ドリフの全員集合とかを押したい。

(3)らもさんが好き!
去年の夏らもさん死すのニュースが流れたとき
なんだか自分でもびっくりするくらい 何かが ほんとうに 寂しかった。
らもさんらしいっていうか、そうだよねっていう死だったけど、それでもまだでしょって、勝手な思いがくすぶった。

この映画にはらもさんご本人もごく一場面だけど登場する。そのシーンを見ただけで、もう、嬉しくなってしまった。

生きてると、自分を最低って思ってしまうこともある。自分をどうしても許せないとき、どうにも生きるのがつらいとき、自分でも許せない自分を許してくれそうな人・・・
それは牧師でもなんでもなく、わたしにとっては何となくらもさんだった。

らもさん個人を知ってるわけじゃない。私にとってらもさんがそういうアイコンだった、ただそれだけこと。でも、らもさんは、ほんと、無限大の、ウソのない優しさをもってそうな人として私の中に存在してた。なぜだろうと思うと、らもさんがまとっていたのと同じ空気感をもっていた人が、今はみな故人だけど、身近にいたんだってことに気づいた。あの空気感の意味、ちょっとわかる・・・
そしてあのぬけぐあい、もう、代わる人なし!

(4)人間が好き!
この映画でも、そんならもさんの人間への愛情をたーっぷり感じてしまった。
らもさんだけじゃなくて脚本家も監督もなんだけど、神の似姿たる人間は、弱くて、だめで、ずるくて、汚くて、そんな人間をそのまんま愛してる感じがあふれてる映画だった。

判官贔屓って言葉がある。それが日本の伝統文化だとすれば、だめで弱い人間に共感して、応援してしまいたくなってしまうのは、私個人の性質ではなく、もはや文化なのだろう。
でもなぜ?

人間って・・・
知らないから知りたい
できないからできるようになりたい
弱いから強くなりたい
孤独だから仲間が欲しい
そんなもんだ。

生まれたときから完璧で、なんら成長することない人間なんているもんじゃない。
だから、ダメ人間って、誰にとっても、今いる地点だったり、いつか自分が来た道。
だから共感しやすい。自分のことのように。
かけ離れてすごい人間には、あこがれても共感まではできるもんじゃないさ。だって未経験の領域なんだもの。

自分たちは最初から強かった、みたいな気分が蔓延した時期があった。
でもそれは幻想だったって、そのあといやというほと思い知らされた。いや、まだいるのかも。
そこにこのゆるーく、なんら華々しいもののない、いやかえって忌まわしいくらいの80’s、いいじゃあないですか。

判官贔屓・・・日本人はもともと、人間は弱いって、だからって悪くないさって知ってたはずなんだよね。

弱さを知らない強さは怖いし
ダメさを受け入れられない日々はきついし
でもダメさを受け入れすぎてもだめだし

結局弱さを認められるほど強くもなくて
強くあろうと戒められるほど強くもなくて
ダメでいいさって思い切るほど強くもなれない私たち

らもさんは、そんな機微をよくわかっていた人だったんじゃないかって思う。

そんな私たちの応援歌、そんな映画だった。
かっこわるく笑ったり泣いたりできるシチュエーションで見るのがおすすめ!

お父さんのバックドロップ公式サイトはこちら

|

« 未来的な駅舎と鳩との攻防@金沢 | Main | 「おもちゃ」短歌1 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55003/2556800

Listed below are links to weblogs that reference 映画/お父さんのバックドロップ:

« 未来的な駅舎と鳩との攻防@金沢 | Main | 「おもちゃ」短歌1 »