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線路は続かない

ある時 人間がこの地にやってきて
草原を切り裂き 大地に鉄をうがち 音を響かせた

かつて 人々の暮らしと思いをのせ 列車が走ったその道

ある時 人間はこの地をさって
鉄の道だけが残された

赤茶けた身を草花に埋もれさせ 静かに眠る暮らしの痕跡

かつて 道を遥かからふるわせた滑車の音は
もう聞こえない

滑車のきしみに混じって聞こえた笑い声も
今は遠い昔のこと


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ゆうべ奈良から戻ってきたら、アマゾンから荷物が届いてた。
中身は、奥田民生さんの「ライオン」とフジファブリックの「赤黄色の金木犀」。

フジファブリックはまあ、春夏秋冬全部そろえる勢いなのですが、
民夫さんのアルバムを聴いてみようと思ったのは、うーん、久しぶり。
まえはまだユニコーンだった(^_^;)
CMで流れてた「何と言う」が気になって、気になって、そんなわけで。
この曲がやっぱり一番好きだな。すっごくおっとこまえな詩だ。

このアルバムの中に、表題の歌が入ってる。
奈良への列車で線路を眺めながら、そういえば線路の果ての風景がなぜか気になったことを思い出していた。
そんな時、頭に浮かんだ言葉が、曲リストに入ってる!
といっても、民夫さんの詩は、ぜんぜん違ったテイストで、セクシー路線のファンタジーなんだけどね。
でもまあ、さらに記憶をたぐる気になってきたわけで。

まあ、果てまでたどり着くことはそうそうないのだけど、確か、島根だったか鳥取だったかの単線、1両列車に乗ったとき。
それから、カナダ東部の最果て、ガスペジまで行ったとき。
自分がやってきた方向からのびてきた線路が、その先で巻き上がり、草花に覆われてる光景をみて、ちょっとせつなくなったんだよね。で、多分写真をとった気もする。どっちももう10年以上まえの話。

信州とか、四国とか、北海道とかいったときでも、田園風景を走る単線の一両列車とか、それ自体好きで、寂れた感じの無人駅なんかも写真とっちゃったりするんだけど、それはあったかい感じなのに対して、デッド・エンドの線路には、寂しさと、まだ人間が乗り入れてない空間への思いを刺激される。

いや、決して鉄道マニアではないんだな。
じゃなくても、線路とか、駅のたたずまいには旅情を感じるものなんだろう。
廃線になってしまった路線が草に覆われてく光景とか、つい見に行きたくなってしまう。
その先が海だったりするのも、最果て感が盛り上がって、いい感じだろうな。
などと考えつつ、そんな風景に出会える旅に出たくなる。

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Comments

寂れた駅、線路、いいですよね。
彼女とも、そういう所行ったなぁと、
思い出しちゃいました。

よく趣味で山の中に行くんですが、
予想もしない所に線路だかレールがさび付いていたり
人々がそこで生活していた痕跡を見つけることができます。
そこにいた人の声とか聞こえてきそうで、
なんか、妙に切ない気持ちになったりします。

でも線路の果てって、見たことないな。
一度見て見たいです。

Posted by: はまじ | Oct 19, 2004 at 09:40 AM

いつもどうも。
お! 思い出させちゃいましたか(^_^;)
でも、秋だし(?)、ちょっと行ったことない方面の旅に出るのはいいと思いますよ~
気分は飛行機よりも列車でがたごと。

Posted by: neco | Oct 19, 2004 at 11:02 PM

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