心の栄養になる写真集
みるとちょっと元気になるもの・・・ 私の場合、意識してオフィスの環境づくりに使っているのはYann Arthus-Bertrand の写真。彼の美しい航空写真は、地球への愛とか、人間への愛とかを思い出させてくれる。
ヤンの写真に初めてであったのは、2000年にBunkamuraで開催された写真展「空から見た地球」でだった。以来、写真集も何冊か購入している。
彼の写真はとにかく美しい。空から切り取られた地球の1シーン、その上で暮らす人々の生活が織りなす美しくも面白い色彩と形。なんだろう、どこだろう、と惹きつけられる。
しかし、彼の写真はただ美しいだけじゃない。
「わー、きれい!」と思った写真の説明をみると、それは青い海を一面に覆ったオイルの虹色のきらめきだったり、自然破壊によってもたらされた異形の景色であったりもする。美しく目に飛び込んできた分、それが何か知ったときのショックは大きくなる。
彼の写真は人間の歴史・暮らしの陽と陰、善と悪、愛と悲しみの両側面に等距離で、たんたんと突きつけてくる。いずれも一見美しく見えるからこそ、最初から汚いものは見たくない、なんていう忌避感をもよおさせることもなく、一層多くの人の目を惹きつけ、そして心を揺さぶることができるのではないだろうか。
残念ながらその後ヤンの写真展に出会うことはないけれど、日本であまり取り上げられることもないけれど、写真集をその後も何冊か購入している。
オフィスでは、彼の以前のカレンダーの写真を壁に飾り、パソコンのスクリーンセーバーにも設定して、ふっと目を向けられるようにしている。硬くなった心をふっと和ませたり、ついつい近視眼的になってしまいがちな生活の中で、大切なことを思い出すために。
私にとってのヤンの写真は、内側を潤し、外へのエネルギーもくれる、そんな貴重な存在だ。


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